- ちゅうどう
- I
ちゅうどう【中堂】(1)中央に位置する堂。 天台宗で, 本堂のこと。(2)特に, 比叡山延暦寺の根本中堂のこと。
「おほくは~にのぼらせたまはむとなり/大鏡(三条)」
(3)昔, 中国で宰相が政治を執った所。 また, 宰相のこと。IIちゅうどう【中道】(1)一方に偏らず, 穏やかなこと。 中正の道。「~を歩む」
(2)目的を達しないうち。 中途。 半途。 途中。 なかば。「其業~にして敗ぶれたり/日本開化小史(卯吉)」
(3)富士参詣の登山者が, 富士山の中腹をめぐること。「~めぐり」
(4)〔仏〕 仏教の基本的教義の一。 両極端に偏らないこと。 対立する見解や態度を克服した立場。 対立の内容については, 快楽主義と苦行主義, 自己を永遠とみる常見と死後はないとする断見, 有と空, 空と仮など, 教派によって諸説がある。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.